蛍の光=閉店、という素敵な文化

店で蛍の光の曲が流れると、閉店時間だからそろそろ帰りましょう、というゆるい文化が日本にはありますが、僕はこれがとても好きです。

生真面目な日本人は、店員が「そろそろ閉店だからお帰り下さい」と言うのも言いづらいし、言われた客も「遅くまでいて迷惑をかけたかな」とか気にしすぎたりするところがあります。でも、蛍の光=閉店だからそろそろ帰って下さい、という暗黙のルールを作ることで、双方がいやな思いをせずにやり取りできるのが、面白いと思います。そんな回りくどいことをせずに、店員がはっきり言えばいいし、言われた方もいちいち気にしなければ良い、というのもひとつのやり方だと思います。でも、そういう自己主張が苦手な人でもうまくやれる逃げ道がある、という感じがなんだか良いな、と思います。

ちなみに、閉店の音楽は、実は蛍の光ではなく「別れのワルツ」という曲だそうです。

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