自分の「価値」 ≠ 他人から見た自分の「利用価値」

今の日本の常識には、いろいろな”呪い”が含まれていると最近感じています。その1つが、他人から見た自分の利用価値を、自分の価値だと思わされてしまうという呪いです。

例えば、就職活動で何十社も落とされた人が、「自分には生きる価値がないんだ」と思って自殺したとしても、今の社会では不思議なことではないと思います。もしかしたら、ニュースにすらならずに、日常的に起こっている事かもしれません。確かに、何十社も落とされるくらいならば、企業から見た「利用価値」は低い人なのでしょう。でもそれは、その人自身の価値とは全く無関係のものだと思います。

もし自分の肉親が、社会的な「利用価値」の低い人であったとしても、幸せになってほしいものだと思うんです。もし親が飲んだくれのダメ人間で、大嫌いだったとしても、心の底ではもっと幸せに生きてほしいと思うでしょう。例え自分の子供が犯罪者になったとしても、それでもお前は私の大事な子供なんだ、という想いは心の底から消えはしないでしょう。自分の価値は、そういう類のものだと思います。何かできてもできなくても、人のやくにたってもたたなくても、自分には無条件に価値があると思います。

そして本当は、自分で放棄さえしなければ、自分の価値を決める権利を持つのは、自分だけだと思います。もしその決定権を社会に譲渡してしまえば、他人から見た利用価値を自分の価値と思い込んでしまうし、その決定権を親に譲渡してしまえば、それはただの依存になってしまうと思います。僕は、自分の価値を大事にして、他人から見た利用価値とは切り離して、これから生きていこうと思います。

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